✨『紅(びん)の会』のご案内✨
3月19日に、常磐津『お夏狂乱』を踊らせて頂きます。
『お夏狂乱』は、坪内逍遥が『新舞踊運動』の中で発表した、意欲的な「舞踊劇」です。
実際に姫路であった駆け落ち事件を元にしています。
姫路城下の旅籠の大店・但馬屋の娘である『お夏』は、恋仲になった手代の『清十郎』と駆け落ちしますが、すぐに捕らえられてしまいます。清十郎はかどわかしに加え、店金持ち逃げの濡れ衣まで着せられ打ち首となってしまいます。悲しみに暮れるお夏はついに狂乱し、秋の野辺を行くあてもなく彷徨うのでした…。
作中では、狂ったお夏を里の子供達がいじめたり、酔いどれの馬士が絡んだりと、変化に富んだ舞踊劇に仕立て上がっています。
普段の生活でもたまに「狂っている」と言われるまり草でございますが、舞台の上でははじめて『狂女』を演じます(笑)
境界を超えた女性
異界に片足を突っ込んだ女性
完璧な美しい不幸を体現する女性
にずっと惹かれておりましたので、演じることができて嬉しいです。
三島由紀夫さんの「近代能楽集」の中の『班女』という作品に触れてから、ますますその思いが強くなりました。
皆様、宜しければ是非国立小劇場までお出かけくださいませ✨
時:3月19日(日曜)12時開演
私の出番は16時頃の予定です。
於:国立小劇場
演目:常磐津『お夏狂乱』
(お夏:花柳まり草、馬士:花柳登貴太朗先生)
まり草