久々に、脳みそが痺れました。
舞台の力。
表現者の力。
「演じる」ことの力。
そんな力に、ひたすら圧倒される舞台でした。
湧き上がるのを抑えることも、白と黒をはっきりつけて処理することも出来ない感情の渦をかかえながら、かつ、不条理な現実に向き合いながら、あがき、生きようとする人間の姿。
そして、そこに降り注ぐ「救い」。
脚本はもちろん、演者の皆様のエネルギーの質量とその密度がとにかく圧倒的。
装置、照明も素晴らしかったです。
舞台世界の温度や湿度まで感じました。
迷ったり、気弱になったりすると、いつも素晴らしいタイミングで、素晴らしい作品に向き合わせて頂ける気がします。
神に感謝!笑
私の尊敬する方が、演出の鄭義信先生のお舞台を絶賛していたせいもたり、いつか拝見したいと常々思っておりましたが、ようやく念願叶いました。
良いものは良いんです。
理屈抜きに良いんです。
魂、脳みそ、心臓に色々な感情が湧き上がり、痺れ、まるでハンマーで叩かれたようになって劇場を後にしながらも、温かいものが湧き上がり、救われたような気持ちになりました。
常々考えるのですが、私が踊ることで何ができるだろうかと。
未熟で馬鹿で微々たることしかできない。
でも、とにかく、私は私が信じる美の世界を、私自身が癒されたり救われたりした舞台の力を、ただひたすらに信じて進もうと思うのであります。
まり草
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