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Channel: 徒然まり草〜元タカラジェンヌ日本舞踊家の物語〜
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2020.1 鞍馬寺、由岐神社様へ

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少し前のお話になりますが、京都は鞍馬・貴船、そして比叡山・日吉神社へ行って参りました。

(金剛床にて)


鞍馬寺は京都の表鬼門を守る要所であり、かの源義経が幼少期の頃に天狗たちを相手に修行をしたという言い伝えが残る場所。

(修行の場だったといわれている、根の道)


鞍馬山は古神道、陰陽道、修験道、仏教といった、様々な宗教にとって重要な場所でありました。


ですが、その多様な教えが互いに争うことなく、昭和の初めにそれらが統一され《鞍馬弘教》が誕生したそうです。


現在も鞍馬寺は、その鞍馬弘教の総本山となっています。


(阿吽の虎さま)


これはあくまでも私の私見ではあるのですが・・・


本来、森羅万象、「神」と呼ばれる現象の本質や真理、その根源は一つであると思うのです。

ただ、人それぞれにとらえ方やアプローチの仕方が異なり、多様な宗教が生まれる結果になったのだと。


宗教観の違いで起こる争いを超え、全ての要素を寛容に受け入れて一つの体系にまとめあげる。

そうした鞍馬弘教のあり方は、とても道理にかなっているように思いました。


鞍馬山には、鞍馬寺に向かう山道に「由岐神社」という神社もあり、そこで行われるお祭りは「鞍馬の火祭」として、日本三代火祭に数えられているそうです。


(御神木の大杉さま)


由岐神社様にお詣りをさせて頂き、鞍馬寺へと続く九十九折の道を登っていたら、何と風花が舞ってきました。


火と氷。

相対する要素が同時に存在している御山の姿。その神々しさ。


山道を登る火照った頬に、風花はひんやりと優しく、ただただ静けさが広がっていきました。

また是非お伺いしたいと思います。


まり草



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