Facebookで好きな本を投稿する7日間チャレンジをさせて頂きました。
自分の好きな本や影響受けた本などを数珠繋ぎでリレーしていきます📕
《能楽師大藏流狂言方の大藏基誠さま》、そして《埼玉県神社庁事務局長の武田淳さま》からご指名をいただきました!
ありがとうございます😊💖
せっかくなのでこちらでもざっとご紹介させて頂きます。
(日本舞踊、歌舞伎関係はあえて抜いてセレクトしてみました。ちょっとかぶってるのもありますが笑)
皆様がおすすめのご本も是非教えて下さい📕‼️
<その1> 『三島由紀夫 戯曲全集』
日本が誇る天才、三島由紀夫氏の戯曲が一冊にまとめられている、いわゆる神本です。
私は『近代能楽集』が大好きで、さらにその中でも『斑女』が一番好きです。
他にも有名な『黒蜥蜴』や二月の歌舞伎座でも上演されました『鰯賣戀曳網』など、様々な作品が一気に楽しめる一冊となっております✨
<その2> 三島由紀夫 『豊饒の海』
(春の雪、奔馬、暁の寺、天人五衰)
三島由紀夫さんの言わずと知れた最後の長編小説です。
『春の雪』は宝塚でもお兄様が演出されていましたが、特に大好きな作品。
読んでいるうちに、脳が痺れて酔った様になります。
やはり、『天人五衰』を読み終えた後、魂がぬけるというか、読者の私までが長い長い夢から覚めたような、そんな感覚になりました。
とりあえず、聡子様、最高。
<その3> 折口信夫 『死者の書』
なんというか…私が熱く語るのも烏滸がましいのですが…。
能楽や歌舞伎の題材になっている「中将姫伝説」のお話が基となっていますが、そこへ、かつて二上山に葬られた大津皇子の魂が蘇り、中将姫の魂と、時を経て邂逅していきます。
魂と魂が
時を超え
求め
巡り逢う。
なにそれ、もう、最高に美しくて崇高。
心と身体がふるえる。
「魂の在りどころ」について
私はいつも考えてしまいます。
<その4> 泉鏡花 『天守物語』
泉鏡花様で一番好きなのは『山吹』なのですが(変態でごめんなさい)、こちらは美しい装丁込みでご紹介させていただきました!
もうこれは説明はいらないですね!
ああああ…
ふ、ふつくしい…
いつまでも見ていたい…
…と、この様に恍惚として読み耽けることができます。
<その5> ドストエフスキー『罪と罰』
ドストエフスキー様に、大っきくて太くて頑丈な、まるで棍棒の様な筆でぶん殴られた。(言葉遣いが悪いですが、本当にそんな感じなんです)
もしくはその筆で巻き起こった竜巻に飲み込まれて、遠くに飛ばされた。
そんな感じです。(全く伝わらない)
これを描き切る、その胆力と豪腕な筆にひれ伏すのみです。
エピローグ、その中でも最後の描写は、おいおいと泣き叫びながら読んだ記憶があります。
そして、ドストエフスキー様の作品を読むと、いつもウォトカが飲みたくなります。
<その6> ガルシア・ロルカ『血の婚礼』
好きなセリフを引用させて頂きます!
そうしたらもう、説明はいらない!
↓↓↓
■レオナルド「人の心と体の奥底まで入りこんでしまったものは、決して引き抜くことはできないのさ。」(p54)
■花嫁「あたしは自分が狂ってること、切なくて切なくて胸が腐りかけていることをよく承知しているの。それなのに、ここで平然としてあなたの声を聞き、あなたが腕を動かすのを見ているんだわ。」(p55)
■第三幕第一場すべて
月と乞食の老婆の象徴。
レオナルドと花嫁の官能的なかけ合い。
■花嫁「あたしは体の中も外もひりひりするほど焼け焦がれた女だった。そして、あなたの息子さんはちっぽけな水の流れ、そこにあたしが子供と土地と健やかな生活を求めた水の流れだった。ところが、もうひとりの男は、うっそうたる茂みのあいだを流れる暗い川、あたしの耳もとに川辺の葦原のさざめきと、ささやくような歌声を響かせる暗い川だった。(p129)
<その7>
光瀬龍、萩尾望都『百億の昼と千億の夜』
中学生の時、上野駅構内の本屋さんにて発見して以来、私の《生死観》や《宇宙観》に多大なる影響を及ぼした作品です。
その後、私が大好きになる作品群…『攻殻機動隊』、『火の鳥』、映画『インターテスラー』などにつながります。
あらゆる演劇作品や宗教で訴えようとしていることが詰まっているような気がして。
漠然と感じているけど言葉にできないことを可視化しようと試みている作品だと思います。
ボロボロになるまで読んだので、表紙がなくて…ネットからの転用です。
〈番外編〉
並べてみたかったので…。
大好きな岡本綺堂先生の作品集です。
表紙デザインは、これまた大好きな山本タカト先生によるものです。
皆様も素敵なお家時間をお過ごし下さい!
まり草
#7days #7bookcovers #BookCoverChallenge