《死者の書》公演が終わってからようやく一週間経ちました✨
ですが、もうずっとずっと昔のことの様です。
この一週間も、色々な事がありました。
充実した毎日を過ごさせて頂ける事は本当にありがたく、胸の辺りがぽかぽかするのを感じます😌💓
さて、次に立たせて頂くお舞台は、なんと12月25日のクリスマス🎄
国立小劇場にて『長唄 鷺娘』という演目を踊らせて頂きます❄️
私の師匠である花柳眞理子先生主宰のお浚い会。
クリスマスなのでお誘いしづらいなぁという気持ちもございますが、舞台の上はまさに「ホワイトクリスマス」ですので笑、ぜひお気軽に遊びにいらして頂ければ幸いでございます。
次の投稿で詳しくご説明させて頂きますので、今回はこちらのご報告を・・・。
《死者の書》公演で、私は中将姫という方のお役をさせて頂きました😌✨
藤原南家、横佩大臣と言われた時の右大臣・藤原豊成の息女…という申し分ない身分に生まれながら、幼くして実母と死に別れた中将姫。
さらに父である豊成公も政治の中心を追われる立場となり、加えて後添えの継母からは酷く疎まれ、折檻されて殺されかけるという壮絶な幼少期を過ごします。
しかし、そんな苦難にも耐えた中将姫は、奈良は二上山の麓の名刹「當麻寺」にて出家。
尼となりました。
そして、人々の為、世の平和のために祈りを捧げる生涯を送る事となりました。
そんな中将姫が、蓮の糸を使い、なんと一晩で織り上げたと言われているのが、當麻寺の御本尊である「當麻曼荼羅」です。
4メートル四方もある大きな曼荼羅は、今でも中将姫の伝説と共に、沢山の人々の信仰を集めています🌕✨
・・・と、説明が長くなりましたが、結局何が申し上げたかったといいますと
「公演が無事に千穐楽を迎えられたので、當麻寺にお礼参りに行って参りました❣️」
ということでございます笑
10月の松竹座公演出演中の休演日、中将姫様にご挨拶がしたくて初めてお参りをさせて頂いたのですが、それはそれは素晴らしいお寺でございました。
二上山も、何とも穏やかな風情。
絶対にもう一度、お礼参りにお伺いしたい!と思っておりましたら、ちょうど折よく、千穐楽のすぐ後に大阪にて所用が入りました。
これはもう、姫様に呼んでいただいている!…と思い込みまして笑、勇んでお伺いをさせて頂きました。
ちょうど折りよく、奥の院の襖絵も公開されておりました🌸
あまりの美しさに一人見入っておりましたら、優しい係の女性の方が写真を撮って下さいました。
とても嬉しそうな顔をしている自分に、思わず笑ってしまいました。
全ての人との出逢いも、仕事や、日常の些細な出来事との出逢いも、全てが見えない糸で繋がっている。
その糸によって曼荼羅の様に織り上げられた命の円環の中で、私たちは日々生かされているのだと思います。
そんなことに思いを巡らせながら、再び彼女が織り上げた曼荼羅と対峙しました。
その円環を想えば、不安なことはなくなるし、揺らぐことも無くなるし、とても静かで、それでいて確かな、ぽかぽかした気持ちになれました。
中将姫様に巡り逢えて、本当に感謝しています✨
願わくば、また中将姫様として踊らせていただける日が来ればいいなぁと祈念するばかりです。
最後までお読み下さり、有難うございました🐉⭐️