「花柳流講習会」に参加させて頂きました。
講習会の帰り道、眞理子師匠と色々お話しをしながらご一緒させて頂きました。
講習会とは、お流儀のとても大切な行事です。
全国からお名取の方や専門部師範資格を持つ先生方が集まり、二日間かけて課題曲をお稽古します。
第一目の今日は、500名ほどの参加者の方が集まりました。
眞理子師匠はかつて、講習会の時に模範演技をされたり、ご参加の皆様にご指導をされたりしていました。
そんな講習会ですが、私が強烈に印象に残っていることがございまして。
今から4年ほど前ですが、たまたま師匠が常磐津『山姥』という曲を講習会の舞台で踊られたことがありました。
その時、沢山の方が一緒に舞台に上がられて、踊っていらっしゃいました。
ですが、踊っていらっしゃる師匠を取り巻く空気だけが、明らかに違っていたのです。
同じ振りを踊っているのに。
同じ曲の「間」で踊っているのに。
「『山姥』を踊っている方がいる」
のではなく
「怪童丸の母・八重桐(山姥)がいる」
という事が感じられました。
そして、四季の移ろいの中で表情を変える山の景色も、こちらにはっきりと見えました。
繰り返すようですが、舞台上では皆様が同じ曲、同じ振りを踊っていらっしゃいます。
その違いはなんなのか。
当時もボンヤリと思うことありましたが、今は少しずつその違いを生み出す要因が分かってきた様に思います。
長くなりそうですので、続きはまた明日。
(写真は、『おどり出前講座』にて、荻江『鐘の岬』を踊られた時のものです。美!!)
偉そうな事を申しておりますが、明日も課題曲のお稽古を頑張ります。
まり草