ちょっと早いですが、母の日のプレゼントを渡してみたりしました。
私の母は少々高齢で私を授かったので、年齢がそこそこ離れております。
昨今は出産年齢がだいぶ上がって参りましたが、一昔前は高齢出産というのは珍しかったかもしれませんね。
そのせいなのか、前世からの因縁なのか、母と娘には良くある事なのか・・・母とはぶつかり合ったり、すれ違う事が良くあります。
我が家だけこんなハードな親子関係なのかと思いきや、宝塚同期生のお母様も「娘が怖いのよー」と漏らしていらっしゃって、「あ、我が家だけではないんだ」と安心(?)したりしております。
こういう仕事をやっておりますと、「お家は代々日本舞踊家さんなのですか?」とよく質問されます。
が、我が家は全く違います。
「私が初代です」なんて冗談で言ったりしております。
ですが、母が娘時代の頃は「お稽古事文化」が普通の家庭にも根付いており、女子の教養向上のために色々なお稽古事をさせるのが一般的だったようです。
そんな訳で、一応母も花柳流の名取で、書道の師範で、江戸千家の師範で、華道も師範だそうです。
・・・すごいな。
ただ、踊りに関しては、振り覚えが悪かったそうです。
なので、私の方がちょっとばかりその道では先を行っております(どやぁ)。
それに、昔は「結婚したら家庭に入る」という時代ですので、母も家庭に入り、虎娘を育てるに追われたそうです。
そんな母ですが、私が「踊りの道を行くんだー」と言い出した時は、「あーあ」と思ったそうです(笑)
まあ、その前に「宝塚に行く!」と言い出し、本当に入ってしまった時も「あーあ」と思ったそうですが・・・。
母曰く、目だけは肥えているそうなので(無類の歌舞伎好き)、何しろ踊りにはうるさいです。
家で稽古しておりますと、今でも口喧嘩に近いディベートが勃発いたします。
自分でもまだまだ足りてないな・・・と思うところを容赦無く突っ込んでくるので、「はいはい、わかってますってーー!!」となる訳です。
ですが、悔しいですが、私は母の目を信じています。
誰も言ってくれないことを、良しきにつけ悪しきにつけ、彼女は言ってくれます。
母と眞理子師匠が「よかった」と仰る時は、きっと本当に良かったんです。
なかなか言われることはありませんが。
面と向かってはこういうことは言えませんので、ブログに書いてみました。
孝行娘アピールです。
(そして勝手に母の写真を公開する娘)