振り返り記事、6月に突入いたします。
この頃はいろいろな舞台の準備期間でした。
9月に上演されました野村萬斎氏主演「現代能 安倍晴明」のお稽古がぼちぼち始まったり、11月に開催された師匠のリサイタルのために白塗りお化粧のをお稽古を始めたり・・・。
あとは私の主宰しております舞踊教室の「ゆかた会」(門弟による発表会)が8月頭でしたので、お稽古に熱が入っている時期でした。
そんな6月でしたが、まずはお化粧のお稽古について書いていこうかなと思います。
お稽古が始まった訳は、先ほども書きましたように、師匠のリサイタルに門弟10名が群舞で出演することになりまして。
日本舞踊の世界には「顔師さん」というお化粧のプロの方がいらっしゃいまして、大体の方は顔師さんにお化粧をしていただくことが多いんです。
ですが、今回は人数も多いことですし、お化粧が出来る方は自分でしましょう、という方針になったんですね。
私は宝塚におりましたし、そして顔師の先生に白塗りのやり方を改めてお習いした事もあり、他の同門の皆様よりは多少お化粧の方法が分かっておりました。
ですので、講師と言いますか、お化粧の仕方を同門の皆さんにお伝えする運びとなりました。
自分がお化粧をする時も、まだまだ未熟なんですけれど毎回研究しておりまして、少しずつ工夫をしています。
でもそれを全部伝えようとすると混乱を招いてしまいそうで、その塩梅が難しかったです。
人に何かを「伝える」という作業は、本当に大変な事です。
その人が何を求めているか、どんなことを考えていらっしゃるのか。
その人の立場に立つために「想像力」を使うということが、何においても大切なのかもしれませんね。
私も試行錯誤しながら稽古を重ねていった訳ですが、綺麗になっていく皆様を見ると嬉しくて。
自分がワクワクしながら身に付けたものが、誰かの役に立っている・・・そんな瞬間というのは本当に嬉しいし、ありがたいなって思います。
これからも、もっと綺麗にお化粧が出来るように頑張ります。
まり草
(ちなみに、11月の本番はこんな感じに仕上がりました)
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