皆様こんばんは✨
ご飯を食べて、お風呂に入って、さてブログでも書こうかな〜と思っていたところ、うっかりウトウトしてしまいました。
気が付きましたら深夜。
日付が変わっておりました‼️
ガビーーン‼️
今日はちょっと用事があって墨田のあたりまで行って参りました。
駅から降りて目的地まで向かっている最中、ふと目をやると『ムーミンカフェ』というお店を発見いたしました。
さすが場所柄的に、可愛くてお客さんが入りそうなお店があるもんです💖✨
外から覗くと、流石に今の時期はガラガラでしたが、ムーミンやスナフキンの大きなお人形が椅子に座っていて、一緒にご飯が食べられるようになっていました。
しかも、木苺をベースにした見た目にもシャレオツで可愛い飲み物や、女子供が大好きなパンケーキもフル装備🥞✨
それだけではなく、ムーミングッズも沢山売っていて、お店全体はいわゆる「北欧調」独特の雰囲気に満ちたオシャレで可愛らしい仕上がりです💐
と、お店の外にこんな看板が出ていました。
《おしりパンあります!残り3本!》
お、お、お、おしりパン!!!???
なんとも恐ろしいネーミングです。
食人鬼のアルバート・フィッシュが現代に生きていたら、喜んで買ってそうなパンです。
怖いもの見たさで思わず看板に近寄って行きましたが…なんてことはありませんでした。
「ムーミンのお尻みたいに丸い、円筒形のパン」
のことだったのです。
あ〜よかったと胸を撫で下ろしつつ、何だかちょっと物足りない気持ちにもなりつつ、本当にお尻パンなんて食べ物が売っていたらエライことだよなと思いながら目的地に向かいました。
子供の頃、我が家にはムーミンのビデオが大量にありました。
ちなみに、岸田今日子さんがムーミンの声をなさっていた頃のビデオです。
私はそのビデオが大好きで、繰り返し繰り返し見ていました😌🌸
特に好きだったお話は、確か「笑いの仮面」というタイトルだった気がします。
(うろ覚えなので間違っているかもしれません)
あらすじは、大体以下の通りだったと記憶しています。
とあるお祭りがムーミン谷で開催されるのですが、それは仮面を被って行う火祭り。
お祭りが近くなると、どこからともなく仮面売りのお爺さんがやってきて、みんなに仮面を売って歩きます。
その仮面のお爺さんがやってくるのも、自分にピッタリの仮面を選ぶのも、楽しいお祭りの風物詩の一つ。
ムーミンとその仲間達も、賑やかに仮面選びに興じています。
その仲間の一人、ちょっと間抜けなスニフくんが目をとめた仮面がとても変わっているデザイン。
スニフの顔にもピッタリで、スニフは完全に心を奪われてしまいます。
何処か不気味な雰囲気を纏っているその仮面は、「笑いの仮面」と言われているらしく、本当は売り物ではないのですが、無理矢理譲ってもらうことになります。
こうして、各々が気に入った仮面を手に入れたムーミンたちですが、仮面の扱いには一つだけ絶対に守らなければならないルールがありました。
それは、お祭りが終わったら、すぐに仮面を燃やすこと。
ムーミンたちは「もちろん知っているよ!」と話していますが、スニフの心は上の空。
もう、死亡フラグが立っています。
そうして迎える火祭り当日🔥
赤々と燃える炎の周りで、ムーミン谷の住人が、仮面をつけて踊っています。
不気味な仮面をつけた謎の生命体達が踊り狂うこの場面、皆さん何となく感じてくださると思うのですが、この光景がとんでもなく不気味でシュールなんです。
黒魔術のお祭りみたいなんです。
ムーミンのこのダークでシュールでカオスな雰囲気、本当に大好きでした。
他の作品でも、絵本の中に入り込んで魔女に追い回されたり、月夜の森の中を彷徨うようなシーンがあったり、ムーミン谷の時間が止まってしまったり・・・。
私の中でのうろ覚えのムーミンはとっても「オカルト的」で、「可愛い」という様なイメージはほぼほぼありません。
笑いの仮面のお話に戻りますと、笑いの仮面の魔力に完全に虜になってしまったスニフは、仮面を燃やすことなくこっそりと家に持って帰ります。
次の日、仮面を被ったスニフは、ムーミン谷の至る所でいたずら行為に及びます。
さながら「ジョーカー」のごとく、仮面を被ったテロリストと化すのです‼️‼️
しかも、テロ行為の最中は、ひたすら笑っています。
さらに、この仮面、剥がそうとしても顔と一体化してしまって取るここができなくなってしまいました。
こ、こわ〜〜。
この「恐怖のスマイルテロリスト」は、怒り狂ったムーミン谷の皆様によって狩り出されるのですが(この時の村人の対応も相当怖い)、仲間達に助けられ、仮面売りのお爺さんに助けを求めることになります。
この仮面売りのお爺さんも表情が読めない、何とも不気味なお顔つきをしているのですが「仮面の女王様に聞いてみよう」とスニフたちを仮面の国に送ってくれることになります。
何、仮面の国って・・・
その仮面の国を出現させる方法も大変に魔術的で、まずお爺さんが持っている仮面をサークル状に木の幹に飾っていくのです。
暗い暗い森の中、ムーミンたちを囲むように仮面が木に飾られていきます。
仮面達に見つめらるムーミン達。
いつの間にかムーミン谷の森は溶暗し、木にかけられた仮面は「仮面の国の住人」と姿を変え、仮面の国の女王が出現します。
仮面の国女王は、掟を破ったスニフに容赦無く『もう貴方は仮面の国で暮らすことになります』と言い放ちます。
仮面の兵士に無理矢理連行されていくスニフですが、それでも狂ったように笑い続けています。
ムーミンたちは最初は抵抗を見せるものの、意外と諦めがよく、すんなりと女王の言葉に従います。
ムーミンとミー至っては「今までありがとう」的なことまで言い出します。
意外と聞き分けの良いムーミングループです。
みんなで連行されていくスニフをなすすべもなく見送ります。
(それでいいのか、ムーミン達よ)
でも、流石に悲しいお別れなので、ノンノンかミーが涙を流します。
その涙に反応するように、連行されていくスニフの目からも涙が滴り落ちます。
すると、どうでしょう。
笑いの仮面はストーーンと落ち、スニフの泣き顔が露わになるのです。
すると、仮面の女王も兵士たちも消え去り、いつの間にか暗い森の中に戻っていたムーミンたち。
仮面売りのお爺さんにお礼を言おうと周りを見渡しますが、お爺さんの正体も実は翁の仮面。
木の幹にかかったお爺さんの仮面は、ぼんやりと浮かび、やがて消えていきました。
・・・。
確かこんなストーリーだった思います。
そもそもムーミン谷に住む生命体自体が謎すぎて怪しさ満点ですし、鬱蒼とした森も得体が知れないですし、村の人も村社会特有の怖さを秘めていますし・・・。
私の中で『ムーミン』は完全にダークファンタジーとして位置付けられています。
ほとんど細かいストーリーは忘れているので、勝手な思い込みだったらすみません😅
久しぶりにムーミンのお話を思い出しながら、二時間ほどで用事を済ませた帰り道、トボトボと駅まで歩いておりました。
ふと、ムーミンカフェの前の看板に目を止めました。
《おしりパンあります!残り3本!》
『・・・。』
子供と女子が好きそうなそのお店に、おしりパンを買いに足を踏み入れました。